茨城町住民の方に根ほり葉ほり聞いてみました!(第25回新興区)
茨城町住民の皆さんの所におじゃまして、お話をうかがい、区ごとの特徴をご紹介します。
「移住に興味がある方」「まさに今!移住思案中の方」「茨城町は知らないけれど、お時間の許される方」
ちょっと覗いてみてください。インタビューにご協力いただいた方に次の区の方をご紹介いただくリレー形式で89の区(行政区)を順にご紹介したいと思います。
第25回 新興区(しんこう く)
◇茨城県東茨城郡 上記写真: |
新興区の方にインタビューしました!
茨城県道40号 内原塩崎線 沿 | 区内風景 | インタビュー風景 |
Q新興区に住んでどのくらいになりますか?また普段はどんな生活を送っていますか?
85年ほどになります。他の土地で暮らしたことはなく、学校を卒業するまでは、家業の農業を手伝い、卒業してからも農業一筋でやってきました。
今はそれぞれ独立していますが、4人の子供に恵まれ、また、孫達にも恵まれ、家業を継いでくれている息子もいるので、幸せな日々です。日中は庭仕事を少しと、家の仕事を色々と手助けしてくれる人達がいるので、その人達とお茶のみをしながら色々話したりして・・。昔から人が集まる家だったので、今もそれが自然と続いている感じですね。
趣味で養蜂をしたり、また、メダカや烏骨鶏、鉄魚を育てています。中でも鉄魚は、フナと琉金の掛け合わせでできた珍しいコイ科の魚で、泳いでいる姿を観るのも、楽しみのひとつです。
Q新興区の住み良い点、不便を感じる点を教えてください。
まずは、穏やかな人が多いことかな。
何もない区だから住んでる人も長年変わらないし、みんな昔からいるから親戚みたい。今は新型コロナウイルス感染対策の問題もあるから、近所同士で適度に距離をとりながら助け合っている感じがします。
不便な所は、やっぱり車がないと移動手段に悩まされるって事。
うちは二世帯同居だし、車の運転も出来るから今はいいけど、移動手段に車が使えない人はやっぱり不便でしょうね~。歩いて行けるスーパーや衣料品店があるわけじゃないし・・・・。
近所には在宅介護関係の仕事をしている会社もありますが、それだけではなく困った事があれば、手助けする様なサービスも,盛り込んでいるみたいです。こういった区では重宝されるでしょうね。ほんと、皆・・全ての事が、色々考えながらですよ。
Q住民の方が思う区のアピールポイントがあれば聞かせてください。新興区独特な所はありますか?
新興区は「人が宝の区」だと思います。というのもこの区は、昭和8年に、農村の新しいモデルを作ろうと、広い国有林(東京ドーム約21個分)を開墾することから皆で始めた場所なんです。大勢の応募者が一致団結し、2年かけて開墾したんだよね。そして、開墾が一段落した後、みんなで(28軒)水戸の常磐神社で合同の結婚式を挙げ、家庭をもち、土地を分配し、個人経営に移ったという歴史があって・・・。
一緒に奮闘してきた歴史が、助け合いの精神として未だに根深く残っているのかな。
《左:新興農場由来の記》 |
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《 新興神社》 |
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《新興公民館》 |
Q土地柄自慢や恒例行事など、エピソードを聞かせてください。
区内の恒例行事は簡素化されてほとんどなくなっちゃたけど、特にコミュニケーション不足だとは感じないから、そこは良いところかもしれないね。
恒例行事・・強いて言えば、10年くらい前から、新興区のお米を毎年班ごとに交代で、伊勢神宮に奉納に行っています。現地では、※直会(なおらい)の席が設けられ、神宮会館に宿泊して帰ってくるんだけど、その日は私たちにも特別な日になるよね。
まぁ、自慢できる事といえば、神様に奉納するありがたいお米を作らせてもらっている事と、穏やかな人が多く、みんな人付き合いを大切に思っている所かな。
※直会とは・・祭りの儀式の終わった後、供物・酒のおさがりを参列者一同で分けて食べる行事。
Q最後に・・移住検討中の方へメッセージをお願いします。
うちの区は農業開墾地というのもあって、私もずっと農業に携わってきました。息子も家業を継いで、収穫できたネギは、「水戸の柔甘ねぎ」というブランドねぎとして、出荷しています。
だから・・農業の話になるけれど、もし、これから農業を始めようと志す人がいるならば、”大きく”やるか、”こじんまり”とやるかはさて置き、まずは「食べる事が大事だから」という気持ちで、儲けようと思わず、助け合ってやればいいと思います。
大山円治さん、ご協力ありがとうございました。
次は桜の郷(さくらのさと) へお伺いします!
(取材日令和2年12月2日)