茨城町住民の方に根ほり葉ほり聞いてみました!(第37回 下石崎 遠西区)
茨城町住民の皆さんの所におじゃまして、お話をうかがい、区ごとの特徴をご紹介します。
「移住に興味がある方」「まさに今!移住思案中の方」「茨城町は知らないけれど、お時間の許される方」
ちょっと覗いてみてください。インタビューにご協力いただいた方に次の区の方をご紹介いただくリレー形式で90の区(行政区)を順にご紹介したいと思います。
(「桜の郷ひがし台区」新規設立の為90区に変更になりました。)
第37回 下石崎 遠西 区(しもいしざき とおにし く)
◇東茨城郡茨城町下石崎(遠西)◇ |
遠西区の方にインタビューしました!
地内風景 | 町道1384号線遠西中央道 | インタビュー風景 |
今回インタビューにご協力いただいたのは(右)区長の亀山勝久さんと(左)副区長の片岡祐一さんです。
Q遠西区に住んでどのくらいになりますか?また普段はどんな生活を送っていますか?
亀山さん:生まれも育ちも、ここ遠西区ですが、仕事の関係で水戸に長く住んでいたので、いわゆるUターンです。
戻って来てから13年位になるでしょうか。平日は医療関係の仕事をしています。休日は地域の活動や趣味、庭の手入れなどしています。
職場や地元の友人達とゴルフをしたり、家族で旅行に行くのも楽しみの一つです。
また、自宅に薪ストーブがあるので、薪作りも大切な仕事です(笑)1年分の薪を約20日程かけて作ります。
震災をきっかけに、自分達の手で燃料を調達する意識が強くなったのがきっかけではありますが、冬は薪ストーブで部屋中暖かく環境にも優しいので、一石二鳥だと感じています。
片岡さん:ここで高校時代まで過ごし、大学時代は東京に住んでいましたが、卒業して戻ってきてからは町の商工会に長年勤務していました。
現在は週3日ほど働きに出る傍ら、地域の活動、家の周りの草刈りや竹山の整理などに追われています。
趣味といえば野球にゴルフ。還暦仲間で楽しむ野球は長年に渡って続いています。また、気心知れた地元仲間とのゴルフは情報交換をしながら、良い交流の場になっています。「人と関わり続ける」というのは心にも体にも良い事なのかもしれませんね。
Q遠西区はどんな所ですか?住み良い点、不便を感じる点など教えてください。
亀山さん・片岡さん:ここは茨城町の北東端に位置する下石崎といわれる所の遠西という行政区で、約50世帯が暮らしています。
区の大部分が比較的高台に位置しているため、見晴らしがよく、水害の心配もない。さえぎる建物もないので風通しがよいです。真夏でも気持ちのいい風が吹き抜けて心地がいいです。
また、涸沼に近いので常に観光客が来ています。そのためか、この辺りの人は、人との交流に慣れているのかなって感じます。「招く」事に歴史があります。
人を楽しませる事が好きな人が多い様な・・。そんな風習もあるから、※農家民泊体験とかやっているのかな。世帯としては親族の人が受け継いで住んでる様な家が多いけど、小さな集落だし、町の端っこの方だし、ここ遠西区を含む「下石崎を盛り上げていこう!」って気持ちがとても大きな団結力の源になっているような気がします。
※ひろうら田舎暮らし体験推進協議会も、そんなみんなの気持ちで盛り上がっているのかもしれないですね。
ご近所同士付き合いはあるけれど、過干渉ではない所は住み良い点かもしれないです。自分のペースで暮らせるって所は大切だと思います。そのくせ困っている事があれば、何故か助けてくれる人がいて。便利か不便かって聞かれたら、不便な所だと思うけど、車の運転ができる今のうちは、買い物だって、病院だって10分位だし、水戸駅までだって30分位。でも・・やっぱり将来、車が運転出来なくなったら・・・って考えると・・・困っちゃいます。
※農家民泊とは・・一般農家が自分の家に旅行者を宿泊させるもの。
※ひろうら田舎暮らし体験推進協議会事務局(新しいウィンドウが開きます)
Q土地柄自慢や恒例行事など、遠西区独特な所はありますか?エピソードなどあれば聞かせてください。
亀山さん・片岡さん:水鳥にビニールが絡まったり釣り糸でケガをしたり、そんな事を予防したいという事もあって、区内での行事ごとではもちろん、他に15人~20人の有志がボランティアで集り、草刈りやゴミ拾い等しています。また、平成20年頃には、みんなで道路整備もしました。機材や重機を借りてきて、主要道路からの枝道を3年~4年かけて整備したり。高年者クラブでは花壇の整備をしたり・・。小さな区だから目配りが効くという事もありますが、何よりみんなで協力して、助け合おうと言った気持ちが強いのだと思います。
それでもまだ、環境整備に関しては、強化していく必要があると思っています。”涸沼という大切な資源に関わっている”ので皆で大切に守っていきたい。数ある観光地から、ここを選んで、せっかく来てくれたお客さんには気持ちよく楽しんでもらいたいと思っています。
近所に住む人の中には、羽を休める白鳥の個体の見分けがつく人もいるとか(笑)
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《遠西公民館》 昭和56年開館。 様々な集会の拠点となっている。 館内には、あんば祭りの写真や、 お囃子に使う太鼓が置かれ、 練習会場にもなっている。 |
《下石崎寮》 昭和20年頃までは 僧が住み、 寮を守るかたわら 命日供養等を行っていた。 現在では高年者クラブの 会合やお寺事等の拠点に なっている。
※茨城町史「地誌編」より一部引用 |
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《地蔵菩薩像/子宝祈願》 大正14年造立 高さ56cm。 子宝に恵まれない人達が 建立し、よだれ掛けや 帽子を作り着せている。 毎年8月の縁日にお参りするとか。 今年造立100年を迎える。 |
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《区内サイクリングロード》 隣接する駐車場からの景色を含め 町内でも名のあるビュースポット。 中でもサイクリングロード際の シンボルツリーは伐採の案がでた時も 反対の意見があり、水鳥達の憩いの場 として守られた。 特に夕暮れの景色は一見の価値あり。 是非訪れていただきたい 町内数ある撮影スポットの一つ。 ※令和5年10月末現在 施設整備のため 駐車場封鎖中 |
展示施設完成イメージ 建設地付近 空中写真 ラムサール条約登録湿地 看板 涸沼水域で一生を過ごすとされる ヒヌマイトトンボ |
国際的に重要な湿地を守るための条約「ラムサール条約登録湿地」に 登録されている関東唯一の汽水湖 「涸沼」の畔に整備中の当施設は令和6年度完成予定。 完成すれば環境省が整備する「展示施設」としては、関東唯一となる。 |
令和6年10月11日「涸沼水鳥・湿地センター」オープンしました!
Q最後に・・移住検討中の方へメッセージをお願いします。
亀山さん:自然を楽しみながら暮らしていければ自分の好きな様に、自分のペースで暮らせる区だと思います。
高齢化も進んでいますが、色々見たり聞いたりして来てくれたら、うれしいです。
片岡さん:365日アウトドア!生きてること自体がアウトドア!家というキャンプを構え、干渉はしすぎず程よい距離で住める区です。
何かの集まりがあった時は、顔を出してくれるだけでありがたい事です。困った時は何でも相談してください!きっと大体の事は大丈夫です!!
遠西区で待っています!
亀山さん、片岡さん ご協力ありがとうございました。
次は 蕎麦原区(そばはらく) へお伺いします!
取材日 令和5年10月8日