茨城町住民の方に根ほり葉ほり聞いてみました!(第41回野曽後谷区)
茨城町住民の皆さんの所におじゃまして、お話をうかがい、区ごとの特徴をご紹介します。
「移住に興味がある方」「まさに今!移住思案中の方」「茨城町は知らないけれど、お時間の許される方」 ちょっと覗いてみてください。インタビューにご協力いただいた方に次の区の方をご紹介いただくリレー形式で90の区(行政区)を順にご紹介したいと思います。
(「桜の郷ひがし台区」新規設立の為90区に変更になりました。)
第41回 野曽後谷区(のそうしろや く)
◇茨城県東茨城郡茨城町野曽◇ 世帯数:36世帯 (2024年4月撮影) |
野曽後谷区の方にインタビューしました!
地内標識 | 区内風景 | インタビュー風景 |
今回インタビューにご協力いただいたのは、区長の村田一さんです。
Q野曽後谷区に住んでどのくらいになりますか?
学生の頃千葉県に4年間と、その後仕事の関係で少しだけ日立市に住んでいた事がありますが、それ以降はずっとここで暮らしています。生まれてからだと60年以上になります。
Q普段はどんな生活を送っていますか?
庭の植木の手入れや、田畑の管理が主です。
田んぼではお米を作っています。家族で食べる分位ですが。
趣味といえば・・健康の為に水戸市にある小学校の体育館でソフトバレーボールをしたり、涸沼へ釣りに出かけたり・・先日はハゼ釣りに行ってきました。周りの釣りをしている人達を見るとシーバスを釣りに来ている人が多かった様に感じました。涸沼は汽水湖だからいろいろな魚が釣れ、希少な環境ですよね。エイも釣れました。
あとは、一人でぷらっと自転車乗りに出かけてみたりしています。車に自転車を積んで「つくば霞ヶ浦りんりんロード」などに行ったりして20km~30km位の距離を走ってきます。
Q野曽後谷区はどんな区ですか?住み良い点、不便を感じる点など教えてください。
茨城町の北西部に位置し、北関東自動車道や茨城中央工業団地の北部側が野曽後谷区になっていて、水戸市に隣接している地域です。西部の湛沼辺りから東部の端まで約2km程の東西に細長い区になっています。
道路は整備されていて狭い道は少なく、区内の28軒は二世帯や三世帯が多いです。軒数も昔からあまり変わっていませんね。
すぐ側には北関東自動車道、 茨城町西IC や、高速バスの停留所があり、高速道路を頻繁に利用する方にとっては便利がいい所だと思います。
周辺環境も手伝ってなのか、木々が生い茂り終日日陰という所は少ないかな。東西を横断する道沿いに民家が立ち並んでいるので、どこの家も日当たりがよく、区内全体が明るい感じがします。
不便だなと思う事は、やっぱりお店が遠い事ですね。バスはかなり前から通らなくなってしまい、近くのスーパーまでは5km位あるので、”ちょっと歩いて行ける所”にはないです。自分で車を運転できる人や買い出しに行ってくれる家族がいる人は良いのですが、そうでないと買い物は不便ですね。
Q野曽後谷区独特な所はありますか?またエピソードなどあれば聞かせてください。
大きな区ではないので、全員集合が可能で、ほとんどの行事は全戸で行っています。強制ではありませんがみなさん協力し合っています。
17年前から区内の県道玉里水戸線の道路植栽帯に花壇を作り、通行する人達が楽しめるような環境を作っています。
町で行われた「花と緑の環境美化コンクール」では成果が認められた事があり、年2回、子供会の子供たちも参加して皆で花壇作りをします。
「年2回だけ?」と聞かれる時がありますが、当区では※マルチングをし、特に夏季に大量発生する雑草対策をしています。
数種類の花の種を町の生涯学習課から貰い、農家のハウスの中で苗を育てて皆で植える。といった流れです。
花は6月から11月頃まで楽しむ事が出来ます。
寒くなってきた頃、空き缶拾いの行事の時に枯れた花を抜き、一緒に皆で「花片付け」をします。・・・といった年2回です。
また、特別なところといえば「野曽後谷区」という団体のほかに「三合区」という地縁による団体があります。
これは、旧村の域を超えて近所どおしで協力し助け合い、冠婚葬祭などのお付き合いをしようとして、旧鯉渕村出兵沢区(現水戸市出兵沢区)、旧長岡村馬渡区の一部(現茨城町馬渡区の一部)、旧川根村野曽後谷区(現茨城町野曽後谷区)の三区に住んでいる世帯により作られたものと聞いています。
「区」という団体は各市町村の域内で作られているのが通常かと思いますが、大きな川で隔てられているわけでもなく、市町村が違ってもお隣さんに変わりはない、近所のみんなで協力し合っていこう!という先人の強い気持ちからの発足なんでしょうね。
※マルチングとは・・畑の表面を紙やプラスチックフィルム等で覆うこと。被覆資材の種類や被覆方法によりさまざまな効果が得られる。土をシートなどで覆うことで作物の株のまわりの雑草の発生を抑えたり、土の乾燥防止や保温の効果が得られる(ウィキペディアより引用)
《湛沼》農業用ため池 明和8年(1771年)の 「村佐出銘細帳」(佐久間誠家文書)には ”用水湛沼”の記述があり、 250年以上まえから存在するとされる 区内憩いの場所。 令和2年度には、「防護柵設置作業と 三世代災害時炊き出し訓練」を行い、 沼の淵に200メートルの柵を設置した。 この活動は町内広報誌の記事にもなり、 広く周知された。
※茨城町史(地誌編)より一部引用 ※上画像:夕暮れの湛沼風景(12月) ※中画像:柵設置作業風景 ※下画像:炊き出し訓練の風景 |
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《野曽後谷公民館》 子供会ではクリスマス会が開催され、 大人はそば打ちなど、三世代交流等 コミュニティ活動の拠点になっている場所。 |
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《茨城町花と緑の環境美化コンクール》 豊かな地域づくりを目指し 花いっぱい運動が、地域や団体に 根差した運動となるよう 推進する事を目的に行われている。 400m以上にもなる見事な フラワーロードになっている。
上画像:令和5年町審査最優秀賞受賞 中画像:令和6年町審査最優秀賞受賞 下画像:苗植付け様子 |
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《茨城中央工業団地周辺》 常磐自動車道と接続する北関東自動車道・ 茨城町西ICを内包する好アクセスの工業団地。 北関東自動車道を利用すれば、 国際的な流通業務の拠点、 茨城港(常陸那珂港区)まで約15分。 良好な自然に囲まれた広大な団地は、 さまざまな企業ニーズに対応しています。
※茨城町「工業団地のご案内」より引用 |
Q最後に・・移住検討中の方へメッセージをお願いします。
田舎への移住は、近所付き合いなど想像するとついつい構えてしまうかもしれませんが、無理をするとお互いに疲れてしまうかと思います。
自然体で考えられると良いんじゃないかと思います。
現に、近年区内に入ってこられた方が数軒いらっしゃいますが、皆さんと同じようにお付き合いしています。
また、区の会議の際には出来るだけ若い方が意見を出せるような雰囲気づくりに心がけていて、現にイベントなどでは40代前後の若い方が積極的に活躍しています。
皆で一緒に何かをするって楽しいですよ!
村田さん、ご協力ありがとうございました。
次は 下座区(げざ く) へお伺いします!