茨城町住民の方に根ほり葉ほり聞いてみました！（第43回鳥羽田区）
茨城町住民の皆さんの所におじゃまして、お話をうかがい、区ごとの特徴をご紹介します。
「移住に興味がある方」「まさに今！移住思案中の方」「茨城町は知らないけれど、お時間の許される方」 ちょっと覗いてみてください。インタビューにご協力いただいた方に次の区の方をご紹介いただくリレー形式で90の区(行政区）を順にご紹介したいと思います。
第43回 鳥羽田区（とりはた く）
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◇茨城県東茨城郡茨城町鳥羽田◇ 世帯数：201世帯 |
鳥羽田区の方にインタビューしました！
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| 地内標識 | 区内風景 | インタビュー風景 |
今回インタビューにご協力いただいたのは、区長の萩谷行雄さんです。
Q鳥羽田区に住んでどのくらいになりますか？
実家に戻ってきてから45年位になるでしょうか。
学生の頃の4年間と教員生活の中の最初の3年間は、実家を離れて赴任先の県西古河市に住んでいました。
県南の石岡市にある学校に着任した事をきっかけに、実家から通勤するようになり戻ってきました。
若い頃は親元を離れて暮らしたい気持ちが強く、一人暮らしに憧れたものですが、地元に戻ってきた時は「帰って来てよかった」と思ったのを覚えています。
常磐線を乗り継いで※小川駅まで帰ってきた時、通りすがりの高校生の方言交じりの会話が聞こえてきて「あ～ぁ・・・帰ってきたな～ぁ・・・」って（笑）
※小川駅・・常陸小川駅（ひたちおがわえき）は、かつて茨城県小美玉市田木谷にあった鹿島鉄道鹿島鉄道線の駅。2007年（平成19年）4月1日、鹿島鉄道線の廃線にともない廃駅となった。1993年（平成5年）には、映画『教祖誕生』（原作：ビートたけし主演：萩原聖人・ビートたけし）、2005年（平成17年）には『仮面ライダー響鬼』の撮影が行われた場所。
（ウィキペディアより引用）
Q普段はどんな生活を送っていますか？
59歳で退職し、64歳でリタイヤ。
それからの日常は主に家の庭の手入れや畑仕事です。家族で食べる分くらいですが、きゅうりやトマト、ピーマンになす・・・季節の野菜をそれぞれ。
退職したちょうど次の年の事・・畑の草取りをしていたら「ホーホケキョ♪」とうぐいすの鳴く声がきこえました。
教員生活に追われ忙しく過ごしていた頃には無かった、"何とも言えない穏やかな気持ち"になったのを覚えています。小鳥のさえずりを聞きながら汗を流し、草取りをする。
田舎に住んでいてよかったなと思った瞬間でした。
8人家族の我が家には93歳になる母と孫が3人。採れたての野菜を家族が美味しそうに食べてくれるのも、なんだかうれしいものです。
あとは・・ずっと勤めに出ていたので、地域に関わる事が出来ていなかった事が、昔からの気掛かりでした。年を重ねるにつれ、「何か地域に貢献できたら」という思いから
現在は区長をさせて頂いてます。5年目になりますが皆さんが協力的なので、とても助かっています。
Q鳥羽田区はどんな区ですか？住み良い点、不便を感じる点など教えてください。
住みよい点と聞かれて、思いつくのは、自然が豊かでのんびり過ごせる所、みんな親切で面倒見がいいなぁと思います。
東京に住んでいる娘も帰省してくると「のんびりするぅ～」って言ってます（笑）
何も構える事無く、立ち話のついでに野菜の作り方やコツを教えてくれたり、時には実際に作った所を見せてくれたり。
分からない事はみんな周りの人が教えてくれました。
生まれた場所だから、コミニティに関する不安はなかったけど、それでも分からない事はたくさん有るもので・・誰かが何かを教えてくれたり、歩み寄って来てくれたりする事はどんな環境であれ有難いものです。感謝ですね。
不便を感じる点は・・やっぱり車がないと不便です。
運転ができない人は町の※デマンドタクシーを使っている話も聞きますが、高齢者になってもなかなか免許返納できない理由がこうした交通の不便さにあるのかもしれないですね。車さえ運転できればちょっとの距離なんですけどね。茨城空港だって15分もあれば着きます。全国探しても空港まで15分の距離の自宅って限られた場所ですよね。茨城空港から神戸空港まで1時間半くらい。東京に行くのも1時間半くらい（笑）
※茨城町デマンド型乗合タクシー「ひぬま～る」について（新しいウィンドウが開きます）
Q鳥羽田区の恒例行事はありますか？またエピソードなどあれば聞かせてください。
「鳥羽田ふれあいまつり」です。
町の地域活性化事業で始めた恒例行事で、2024年に第8回開催になりました。
ジャンボカボチャコンテスト、野菜販売やサックス鑑賞、輪投げ大会、文化展、炊き出しや出店※「カローリング大会」など、催しが盛りだくさんで、開催の度にたくさんの人が集まり大変賑わうお祭りです。
また、当区にある圓福寺では一般の方でも除夜の鐘をつく事ができる為、遠方からも訪れる方が多く、風物詩になっています。
焚火をし、ざっくばらんに語り合い、互いの健勝を祈願しあい、除夜の鐘を聞きながら心穏やかな時間が流れます。
※カローリングとは・・・氷上でなく室内でカーリングができるように考案されたニュースポーツで、1993年に名古屋市にあるベアリングメーカー、中部ベアリング株式会社代表取締役の田中耕一氏（現日本カローリング協会理事長）が考案したもの。カローリングの名は「軽やかにローリング（回転する）」として命名された。（ウィキペディアより引用）
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《鳥羽田田園都市センター》 昭和53年建設 「鳥羽田ふれあいまつり」等の行われる場所。 地区住民と常磐大学「砂金ゼミナール」の方 が毎年お祭りを盛り上げる。 来場人数は200人を超えた年も。 特にカローリングを取り入れている区は 珍しく、筋力よりも戦略が重要なので、 年齢や性別に関わらず 楽しめるスポーツの一つとして人気が高い。
その他子供会や区の総会等の拠点にも なっている場所で センター敷地内に咲き誇る八重桜 満開の時期は、 見る人の心を奪うほどの美しさ。 ぜひ訪れていただきたい場所。
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《鳥羽田城跡》 集落と谷津をはさんで 向かいあう台地の南側にあり、 堀、土塁などの一部が残っている。 昭和63年から平成元年の 発掘調査によって、 二つの郭からなる城で、 第二郭が主格（本丸） 第一郭が福郭（二の丸） という構造を有する事が判明した。 （茨城町史より抜粋） |
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《オールドオーチャードゴルフクラブ》 1992年（平成4年）開業 30年以上の歴史をもつ当ゴルフ場は 比較的平坦だが、戦略性が問われる 魅力的なコースと評判のゴルフ場。 特にドッグレッグの池沿いパー4の 16番が名物コースという声も。 季節折々の景色を堪能しながら プレイした後は 絶品ランチもおすすめ！ スタッフの皆さんの すてきな笑顔のおもてなしも 魅力のひとつ。 |
 
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《古徳神社》 昔々…立派なお札を持ち、 行き倒れとなっていた「無縁様」を祀り 建設されたお堂。戦前の縁日には 1000人以上の参拝者があったとか。 やがて県内の瓜連町古徳の人であった事が わかり「古徳神社」とされた。 数十年前まで「お願い事がかなう神社」 と言われ参拝者が絶えなかった場所。 (茨城町史より一部引用） |
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↑木造阿弥陀如来三尊像↑ ↑木造阿弥陀如来坐像↑ |
《圓福寺》 弘仁三年（812年） 開基の寺伝が残る。 当寺は、「法睿山高岳院圓福寺」 と号する天台宗のお寺。 本尊阿弥陀如来座像は国指定重要文化財。 平安時代末から鎌倉時代初め頃に 造られたもの。 また、室町時代の絹本著色阿弥陀如来像 や、徳治2年（1307年）造立の 銘札の残る阿弥陀如来三尊像があり、 ともに県の文化財に指定されている。 境内の小栗堂には小栗判官と照手姫の 像が祭られている。 （下記記事参照）
毎年年末には、 地元住民の方はもちろんの事、 遠路よりはるばる鐘をつきに訪れる方も多い。 年末以外でも規定内時間であれば 鐘を突くことが可能。
※圓福寺リーフレットより一部引用 ※左写真圓福寺にて撮影 |
Q最後に・・移住検討中の方へメッセージをお願いします。
自然豊かな場所で子育てをしたい人や、育児も仕事も落ち着いて、ゆっくり田舎で暮らしたい人に良い場所かなと思います。
分からない事は誰かが寄り添ってくれる環境があるので、すぐに馴染めると思います。
年を重ねて移住してきても、イベントがたくさんあるから孤独・孤立にはならず、趣味の様に参加すれば、きっと友達も増えて楽しい事でしょう。
そうして新しい仲間が増えて人が増えて・・お祭りも、もっと盛り上がって行けたらいいなと思います。願いですね。
鳥羽田区に是非一度遊びにきてみてください！！
萩谷さん、ご協力ありがとうございました。
次は下石崎後谷区（しもいしざきうしろや く） へお伺いします！
☆番外編☆「小栗判官と照手姫」の物語
物語についてこんな説がある・・・
およそ600年の昔、戦に敗れ常陸の国（茨城県）に逃れた小栗判官は、相模の大富豪、横山家の長女 照手姫と出会い恋におちます。 しかし二人の関係に立腹した横山家は、小栗判官に毒を飲ませ殺してしまいます。 地獄に落ちた小栗判官は閻魔大王の同情をかい、蘇生への道として餓鬼阿弥の姿に変えられ現世に送り返されました…
激情となるこの物語は、もともとは説教説で日本古来ある伝説の一つを歌舞伎化したもの。歌舞伎の作品の中でもスーパー歌舞伎になったり、その他にも様々な作品の元となっている。
そんな物語の二人の最期は圓福寺であったとか・・・
↑小栗堂↑ ↑左：照手姫像 ↑ ↑右：小栗判官像↑
(上記写真円福寺にて撮影）
取材日令和7年4月21日
ライフシーン
